立ったら書く
5
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:21:55.87 ID:sgtkxhn10
わかった。支援する
7
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:24:41.39
ID:+rtIsZNN0
まず幼少期
ちゃんと書くと長くなるからさっくり書きます
幼稚園に上がる前の話。
とにかく体が弱かった俺はまともに外に出ることもなく、
家で遊んで過ごしてた。
2歳上に姉が居たが、当時は仲も悪くいつも殴られていた。
生まれはド田舎で子どもも若い大人も殆どおらず、
10世帯20人程度の集落は8割老人だった。
10
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:28:20.47
ID:+rtIsZNN0
家で殆どの生活を過ごす俺の世界の中心は母だった。
当時専業主婦でずっと家に居て俺の面倒を見てくれていた。
しかし、母は情緒不安定な人でよく俺にしつけと称して色々と手をあげた。
俺の発言や行為は全て気に入らなかったようで
腹や背中はいつも痣まではいかなかったが赤く腫れていた。
父はと言えばあまり子育てに関心がないようで、仕事に追われていた。
祖父と祖母は可愛がってくれたが、やはり仕事が忙しくあまり構ってもらえなかった。
11
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:32:14.00
ID:+rtIsZNN0
それでも集落の老人方は
都会に出て行って会えない可愛い孫と俺を重ねていたのか、
とても温かく接してくれた。
おかしをもらったり肩車されたり、愛情を家族から貰えなかった分
たくさん貰ったと思う。
今はとても冷たい目で見られているけど、それはまた後の話。
12
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:37:14.35
ID:+rtIsZNN0
何故だか俺の周りは大人に見つからないように
いじめをするのが得意なやつばかりだった。
たまに外に出たと思ったら
ちょっと崖になっているところ(高さ3mくらい)の所から
姉と姉の同級生に突き落とされて、
「一緒に遊んでいたら転んだ」とか言ってた。
疑わない親も親だと思ったが。
そんな俺も幼稚園に上がる時がくる。
集落では友達が一切出来なかった俺も、もしかしたら一緒に遊べる友達が出来るのではないかとわくわくした。
でも、現実はそううまくいかない。
幼稚園の同級生は殆どが俺とは別の同じ集落の出身で、俺はやはりはみだしっ子になった。
13
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:42:07.56
ID:+rtIsZNN0
田舎なので小学校に上がっても中学校に上がっても同級生は変わらなかった。
姉はガキ大将にも喧嘩を売るほど気が強く、その怒りの矛先は俺に来た。
「あいつの兄弟だろ、顔貸せよ」と。
小学校6年間と中学校3年間、俺は学校中から無視を決め込まれ、
陰でいじめられ、泣くことも出来ず生きていた。
父親に言っても無駄だった。
「悔しいなら喧嘩して勝て」
そういう人だった。
学校の先生もいじめを見て見ぬ振りをしていた。
味方なんてどこにもいなかった。
14
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:45:48.46
ID:+rtIsZNN0
そして中学3年になった。
進路はもちろん地元の高校は外した。
家庭も嫌で全寮制の学校を選んだ。
成績は幸い並だったので先生も大丈夫だろうと言ってくれ、親を説得し、
なんとかその高校にも受かった。
ただ1つ誤算があるなら、同級生の一人が同じ学校に受かってしまったことだろう。
クラスは別だったので大丈夫をタカをくくってもいたが。
18
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:48:58.17
ID:+rtIsZNN0
そして高校に入学した。
正式には高等専門学校だが。
知らない人もいるかも知れないので説明すると高校と専門学校が一緒になった学校。
5年学校に行き続けると専門学校や短大卒と同じ学歴と見なされる所だった。
19
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:51:24.92
ID:+rtIsZNN0
正直俺はまともな友達一人おらず、会話もコミュニケーションもろくにしたことがない。
友達なんて出来るのだろうか、と不安にもなった。
学校で人気者だった先輩が友達とどうコミュニケーションを取っているか、
受け答えや表情、声のトーンなどをいつも観察していた。
それしか自分にはなかった。
20
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
17:56:46.86
ID:aUCeypOf0
あと漫画やアニメのの主人公の喋り方や言動も観察していた。
こうやって会話って成り立つんだろうな、と。
あとは勢いだろう、と頑張って入学式の時にクラスメイトに色々話しかけてみた。
本当に運が良い事に俺のクラスには殆どDQNというものがおらず、
誰も俺が話しかけても嫌な顔をしなかった。
ちょっとふざけたことを言っても笑ってくれた。
こんな事は人生で初めてだった。
コミュ障の俺も、ここで少しだけマシになったと思う。
21
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:02:39.23
ID:aUCeypOf0
いつも2ちゃんはROM専だから緊張してるので日本語おかしいかも知れない。
なにか気になることがあったら言ってください。
あとタイピングが遅くてごめんなさい。
それからは、毎日がとても楽しかった。
授業中に友達とふざけて先生に怒られたり、一緒にサボったり。
クラスにはやはり自分の事をよく思わない人も居たけど、今までの様に全ての人間が敵ではなかった。
それだけで幸せだった。
自分がいじめられていたことも忘れていた。
このまま就職して、人並みの人生を送っていくと勘違いしていた。
そう、勘違いだった。
23
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:07:29.18
ID:aUCeypOf0
学校に入学して3年と半年、めでたく4年生になれた頃。
父親が病気で倒れた。
生命に差し支えはないものの何回も繰り返して入院してしまった為、
学費が払えなくなってしまった。
学校は2学期制で、前期の学費は払えたが後期の学費までは首が回らない。
バイトもしていたが少ししかシフトもなく、学費には到底及ばない。
そして後期が始まった10月、俺はクラスメイトに何も告げずに学校を去った。
24
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:11:40.18
ID:aUCeypOf0
そして12月。
俺は派遣で仕事を始めた。
一時期流行ったリゾートバイトというものだ。
とある県の小島のホテルで働くことになった。
何故それを選んだかというと、
・地元は田舎すぎて仕事がない
・食事・光熱費・宿舎の宿泊費がかからない
・時給が高い
という理由だった。
医療系の工業機械を作るという夢も敗れてしまった俺は、
目標も無くしてしまった。
ただ誰にも頼らずに一人で生きていくために単身ホテルに乗り込んだ。
25
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:15:23.69
ID:aUCeypOf0
前にしていたバイトは事務だったため、
初めてまともに体を動かして働いた仕事であった。
繁盛していので肉体的にも精神的にも辛かった。
酔っぱらいの相手は楽しかったけど疲れるものだった。
それでもやりがいを感じて仕事をしていた。
職場の人間は変わり者が多かったがそれでもいい人もいて、
ここが新しい自分の居場所になるんじゃないかとも思った。
でも、それはやはり自分の勘違いだった。
26
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:20:56.89
ID:aUCeypOf0
仕事を初めて2ヶ月と少し経った頃のことだった。
高校の時に出来た友達に久しぶりに会う事になり、上司に休みを貰い遊びに行った帰りの事。
遠出をしたので1日では帰ってこれず、次の日の朝に帰ることになった。
本島から島に着いて船から降り、送迎バスに乗った。
朝一のバスということもあって、乗客は俺しかいなかった。
運転手はセクハラまがいにべたべたしてくると有名なおじいさんドライバーだった。
周りに誰も居ないバスの中。俺は餌食になった。
27
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:25:28.57
ID:aUCeypOf0
しわしわの手に体中撫で回された。
一応上司にあたるので泣きそうな笑顔で「やめてください」としか言えなかった。
聞く訳もなかった。
俺はバスから降りた後ホテルの死角にある小屋の裏で泣いた。
28
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:26:08.23 ID:rJcr/0ijP
アッー!
29
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:28:29.95
ID:aUCeypOf0
もちろん、撫で回される以上の事はされた。
もうここで仕事を続けていく気にはなれなかった。
派遣の紹介先に電話して、辞めることを告げた。
紹介先の担当さんも誰も止めなかった。
ホテルはいつも噂話は筒抜けで、自分の事が噂されているのも分かった。
一応支配人は謝罪してくれたけど、もうどうでもよかった。
そして2日後にその島を去った。
31
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:31:31.91
ID:aUCeypOf0
>>28
すまん、俺、女なんだ・・・
一応時給も良い仕事で、残業もしていたこともあり、
手元にはなんとか一人暮らしの資金くらいはあった。
事件の事は両親には言わなかった。
言えば心配されて一人暮らしを許して貰えないと思ったからだった。
あの家に居るのは何よりも嫌だった。
私はまた逃げるように家を出た。
32
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:35:10.34 ID:rJcr/0ijP
俺子ちゃんだったか
33
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:37:28.06
ID:aUCeypOf0
ちなみに俺は今24です。
ホテルの仕事に行ったのが19の冬、一人暮らしを始めたのが春になります。
そしてまた仕事探しを始めた時のこと。
今度は自分のしたい事を探そうと思った。
小さい頃からおじいさんおばあさんに可愛がられてきた。その恩返しがしたい。
そう思って色々考えた。
小さい頃からマッサージをしてあげるのが好きだった。
高校の時も友達によくしてあげていた。
それを仕事にしたい、と考えるようになった。
34
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:39:56.62
ID:aUCeypOf0
インターネットでマッサージのことについて色々調べていたら、
あん摩師になるには国家資格が必要だということを知った。
きちんと学校を出て試験に受からなければならない。
しかし、そこまでの費用は俺には無かった。
そして、お金を貯めるためにもと思い鍼灸整骨院でバイトをした。
35
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:41:48.17
ID:aUCeypOf0
そこも人間関係はドロドロだった。
しかし、人にいい顔をしてうまくやり過ごすのが得意になっていた俺にはあまり問題は無かった。
そこそこ院長にも先輩にも可愛がられた方だと思う。
ただ1人の上司を除いて。
37
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:43:47.52
ID:aUCeypOf0
その上司は俺のやる事がとにかく気に入らないらしく、
色々と小言を言ってきた。
それもだんだんエスカレートしてきて、
やってないミスまで押し付けられるようになっていた。
言いがかりも沢山つけられた。
その度先輩たちはフォローをしてくれたが、あまりにもねちねちと言われ続けたため、
段々ノイローゼになってきていた。
38
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:46:15.60
ID:aUCeypOf0
毎日誰よりも早く仕事に行き、準備をしていた俺であったが、
ある日急に行けなくなった。
やる気はある、でも何故か行けなかった。
うつ、という単語は知っていたので、精神科に向かうことにした。
41
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:50:43.66
ID:aUCeypOf0
色々とチェックシートに質問があって、それにチェックを入れていった。
カウンセラーさんともお話して、その後先生と話した。
過呼吸持ちだったが、原因はパニックという事を知り、うつの診断もされ、
色々と4つくらい病名をつけられた。
その病院に通い続けているうちに色々病名も増えた。
薬も沢山処方され、多い時では1日13錠飲んでいた。
完全にメンヘラが出来上がった。
44
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
18:58:42.50
ID:aUCeypOf0
精神薬を服用して色々変化はあったが、一番変わったというか違和感だったのは
感情がある所までくるとフッと消えてしまう所だった。
たとえば上司にいびられてくやしい時など、確かに悲しいとは思うのだが
何かが違っていた。
遠くでもう一人の自分がそれを見ていて、
「そんな事じゃん」と言っているかのようだった。
感情が色々と麻痺し始めていた。
楽しいも嬉しいも悲しいもあまり感じない、機械のような人間になっていたと思う。
よく仲のいい上司に、ぼーっとしている時
「死んだ魚の目になってるよ」
と注意してもらっていた。
45
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:03:17.25
ID:aUCeypOf0
感情に起伏がない、これはおかしい、と思いながら、
それでも仕事を続けていけるならいいと毎日働いていた。
ミスをすれば小言が飛んでくるため俺の仕事ぶりは失敗がなくなっていった。
院長にも重宝され、シフトもどんどん入っていった。
残業ももちろん増えた。
そんなある日、仕事のしすぎだろうか栄養失調で倒れてしまい数週間入院した。
21の冬だった。
実はこの時、高1から付き合っていた彼氏が居て、遠距離恋愛をしていたのだが、
入院している間に親友に寝取られた。
47
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:05:34.15 ID:kovP3Q0SO
なんという最悪展開
親友も遠くのとるなよ
48
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:07:26.03
ID:+rtIsZNN0
その彼氏は浮気の前科があり、その時に俺の親友が気になる、とはいっていたのだが、
今度は親友の方から話を持ちかけたらしい。
元々は俺の仕事が忙しくて連絡も会う事も出来ないと愚痴をこぼしていた彼氏の方に
問題があるとは思うが。
でも機械人間になっていた俺は特に悲しむこともなく、
1回目浮気したときに「次は無い」と言った通りに別れた。
51
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:12:34.20
ID:+rtIsZNN0
すまん、21の冬じゃなくて22の冬だ。申し訳ない。
記憶が色々あいまいで困る・・・
俺は親指の第2関節が元々すごい逆に反る。これはマッサージには向かないらしい。
あん摩の様な仕事は無理だ、と上司に教えられ、また夢破れることになる。
でも鍼灸なら大丈夫だろうという事で、彼氏と別れた次の春、鍼灸の学校に通う事にした。
52
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:16:26.77
ID:+rtIsZNN0
しかしその選択が大きく間違っていたことを入学した後に知ることになった。
その学校の同級生は医療系の学校と思えない程にDQN・ギャル系の巣窟だった。
もともとそちらとは話が合わない、気も合わないと思っていた俺は
学校に行きづらいと思うようになってしまった。
元々童顔のせいで年上と思われず、
派手なファッションも出来ないために年下にあざけられ、辛いと思ってしまった。
また、味方のいない生活に逆戻りしてしまった。
53
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:20:13.19
ID:+rtIsZNN0
しかも何故か先生に文化祭の執行委員に選ばれてしまい、
誰も俺の意見も話も聞いてくれないのに文化祭の準備を黙々としていた。
すると、一度皆に説明したことなのに、ギャル系のリーダー格の子から
「あの話どうなったの!?聞いてない!!」
とやはりタメ口で説教されるなど色々あった。
緊急ホームルームが開かれ
「○○(俺)さんは頑張っているのにどうして皆話を聞かないの!」
と説教されていた。小学校かと思った。
54
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:22:08.51
ID:+rtIsZNN0
それからは、授業中に過呼吸を起こすこともしばしばあった。
それでは真面目に勉強しているクラスメイトにも迷惑がかかる。
自分としてもいくら家で勉強したって追い付けない。
もう自棄になってしまい学校に行かなくなった。
55
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:25:26.61
ID:kovP3Q0SO
学校っていうのが面倒くさいな
資格いるのは知ってるが学校いかないといけないのか
56
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:28:23.77
ID:+rtIsZNN0
丁度そんな時に、SNSで知り合った友達(女)と少し話す機会があって、
「スカイプって知ってる?色々友達とか探せるんだよ」
と今はもうないコミュニティを教えてくれた。
そのコミュニティでは話す相手を募集していた。
元々面と向かってはうまく話せない性格であったため、
チャットやPC越しの電話は好都合、とスカイプを導入することにした。
その時はまだ知らなかった。出会い厨の存在を。
57
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:31:36.49
ID:+rtIsZNN0
そしてそのSNSの某コミュニティに書き込みをしてある人にメッセージを送ってみた。
女性にも男性にも送ったが、返事をくれるのは男性ばかりだった。
話し相手は自然と男性ばかりになった。
それでも話下手を治せるのなら、それでも良かった。
58
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:34:29.20
ID:+rtIsZNN0
でも、その中にも変な人はやはりたくさん居て、
「何歳?」「彼氏いるの?」「写メ見せて」など色々言われた。
さすがに拒否した。
いきなり「会いたい」とかもごめんなさいと拒絶した。
エロイプという言葉もそこで知った。
しかし、手の込んだ出会い厨のことはよく分かっていなかった。
59
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:38:22.15
ID:+rtIsZNN0
最初はごく普通に話して、趣味も合う人が居た。
仮にAとさせて貰おう。
Aは年下だったが話しやすく、明るい子だったのですぐ打ち解けた。
何時間も話していられた。
そしてそろそろ寝よう、という時に「好きです」と言われた。
知らなかった。ヤりたいだけで人に簡単に好きだなんて言えることが。
世の中の人が嘘ばかりついていることをまだ知らなかった。
本当に好きな人にだけ「好きだ」というものだと思い込んでいたあの頃の自分を殴りたい。
世間知らずであれだけいじめられても人の事を信じてた私を殴りたい。
60
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:41:36.27 ID:YQYrYIs20
悲惨だな.....( ̄◇ ̄;)
相棒のついてない女を思い出したわ
61
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:41:54.55
ID:+rtIsZNN0
「好き」と言われてもこちらにそういう感情はなく、でも人に強く言えない私は拒絶も出来ずに
「まだ早い」としか言えなかった。
Aに「時間なんて関係ない、好きだ」と言われてどうしようもなくなってしまった。
「会いたい」と言われて断る言葉がなくなった私は、会いに行くことになってしまった。
その時は、自分が好意を持たれる対象なのだという事に疑いを持たなかった。
そして好きだと言ってくれる人を無下に出来なかった。
あの時の自分を呪いたい。
62
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:44:53.31
ID:+rtIsZNN0
会いに来てくれたらあそこに行きたい、こんなことをしたい
などとAに言われてはいたが、会ってすぐに押し倒された。
そして裸に剥かれて
「人の事すぐ信じちゃうなんて馬鹿じゃないの?好きって言われて喜んでたお前さあ、面白かったよ」
と吐き捨てられた。
ああ、ヤれたら、穴が開いてたらなんでもいいんだな、と感情の起伏の無い頭で思った。
63
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:50:35.46
ID:+rtIsZNN0
それからスカイプもやめてしまおうと思ったけれど、
リアルでもうまくいっていない自分に逃げ場はどこにも無かった。
学校に行っても白い目で見られるだけ。
先生にも迷惑がかかるだけ。
それだったら、せめて一瞬でも好きと言われ、
必要とされるネットの世界がいい。
嘘の「好き」に酔っていた。
楽な道に流されていた。
もしかしたらいつか、本当に好きになってくれる人がいるんじゃないか、と甘い夢まで見ていた。
64
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:52:43.61
ID:+rtIsZNN0
そして数か月、
「好きだ、会いたい」と言われる度に会いに行ってはセクロス、
そしてそのあとは相手が音信不通、という日々が続いた。
「私の事好きなんじゃなかったの?」「付き合いたいんじゃなかったの?」
とは言えなかった。頭のどこかで分かっていた。
完全にビッチだった。
65
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:53:33.82 ID:YQYrYIs20
現在進行形でメンヘラ入ってきてる>>1の精神状態が心配だお.....
66
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:54:17.75
ID:+rtIsZNN0
頭のどこかではやはりやりたいだけだと分かっていたけど、
好きだと言ってくれる言葉をどこかで信じていたかった。
嘘をつく人じゃないんだ、と思っていたかった。
そのせいで、自分も相手も幸せじゃない道を歩いたと気付いたのは後になってからだった。
67
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:57:03.12
ID:+rtIsZNN0
それから夏になって、そんな生活ばかりしてたせいかすごく痩せてしまった。
周りから心配されるくらいガリガリになってしまって、1日にから○げ君1個しか食べられなかった。
会ってない両親にも心配されて、実家に帰されることになった。
68
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
19:58:44.28
ID:+rtIsZNN0
病院も今まで通っていた所は遠くなるので通えず、
実家の近くの病院に行くことになった。
また栄養失調で入院することになり、退院しても食欲は戻らなかった。
次に行った病院は結構なヤブ医者で「うつは甘え」というような感じの人だった。
69
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:01:12.66
ID:+rtIsZNN0
その先生とは反りが合わず反発してしまい、
薬もあまり飲まなくなった。
その反動なのか、今まで無くなっていた感情が戻ってきた。
なんであんなビッチ化していたんだろう、と。
自分を大切にしなかった事を今更後悔して、悲しくて悲しくて泣いた。
そして、父親の焼酎で睡眠剤をあるだけ飲んだ。
次起きたら病院のベッドの上だった。
70
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:03:11.67
ID:+rtIsZNN0
その後は睡眠剤のせいかかなりまどろんでいて、
次に記憶があるのは実家で母親に「なんで薬飲んだの!」と怒られている所だった。
その後また薬をお酒で飲んだりもしたけど、危ないと判断されて
両親に薬を隠されてしまった。
71
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:05:09.87
ID:+rtIsZNN0
それからはかなり廃人みたいな生活をしていて、
精神安定剤で1日16時間寝たりとかあとの時間は本当にぼーっとしたりしていた。
そしてその次の年の春。
あまり私に関心がなく、病気も甘えだと思っている母と喧嘩をして家を飛び出した。
72
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:07:37.01
ID:+rtIsZNN0
その時にはすっかりスカイプ漬けになっており、
誰かと話していないと落ち着かないようにまでなっていた。
ビッチではいけないと思いながらも
誰かに必要とされていたくて何度も知らない人とセクロスした。
誰かに助けて欲しいと思う反面、もう何もかもがどうでもよくなっていた。
73
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:09:31.23
ID:+rtIsZNN0
そしてまた巡り巡って夏が来て、その時に出会った人に
「付き合ってください」と言われた。
また嘘だろうとか思いつつそれでも何処かで信じていた私は
自分の事を必要としてくれるならとOKした。
そいつはDV男だった。
74
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:10:18.56 ID:kovP3Q0SO
セクスビッチをしメンヘラビッチをし次はどこへ向かうのか
76
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:12:25.04
ID:+rtIsZNN0
丁度そのころ、また実家の両親を喧嘩をしていた私は、
もう実家に帰ってくるなと親に半勘当通告を受けていた。
一人ではもう食事もままならず、生活出来なくなっていたので
友達の家に転がり込んだ。
友達の家と当時の彼氏の家を往復する日々。
日に日に痣は増え、顔も腫れていたが、友人には何も言えなかった。
ただ「大したことじゃない」と言っていた。
77
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:15:10.74
ID:+rtIsZNN0
どれだけ私が嫌だと言っても無理やり抱いてくる男。しかも生で。
本当に妊娠しなかったのは運が良かったとしか言えない。
それでも歌の歌詞にあるように
抱かれるだけでも必要とされてるのかな、もうそれでいいやと思っていた。
78
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:17:01.65
ID:+rtIsZNN0
そのころには精神的にもかなりおかしくなってて、
急に泣き出したりしたこともあった。
その度によそよそしいながら慰めてくれていて、それだけで良いと思っていた。
まだ必要なんだなって思っていた。
今思えば、よそよそしい態度にもっと疑いをかけるべきだった。
79
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:19:23.86
ID:aUCeypOf0
ある日、意味もなく急に悲しくなって、彼氏に
「私はあなたの1番にはなれない、こんな女だもの」と言った。
すると急に気まずそうな顔になり、
「確かに他にもいるけど、お前が一番だよ」と言われた。
その時は意味が分からなくて?ってなったけど、
よくよく聞いてみたらその人は4股していた。
80
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:21:39.13
ID:aUCeypOf0
付き合ってって言っておいて浮気してたのか、とか
やはり自分を見てくれる人なんていないのか、と悲しくなって泣いていたら
「なんで気付いた?携帯見たのか?」ってまた殴られた。
私は携帯なんて見ていない。
その後知りましたがその男は私の携帯を見ていました。
83
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:27:58.15
ID:aUCeypOf0
その後喧嘩していた両親から
「言いすぎた、帰ってきなさい」というお達しがあったので
別れて痣が消えるのを待って実家に戻った。
流石にもう精神的にもガタガタになっていたけど、
それでもスカイプで出会った出会い厨ではない人たちの相談を受けているうちに、
自分はもういいから、誰かを幸せにしよう、という考えになっていた。
84
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:30:07.61
ID:aUCeypOf0
そんな時、また新しい男に出会った。
仮にBとしよう。
Bは私以上のメンヘラで腕じゅうリスカ跡ばかりだった。
腹や足にも古い傷があった。
彼は所謂かまってちゃんで、色々を相談を聞いている私に依存してきた。
87
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:32:27.44
ID:aUCeypOf0
Bの依存はだんだん支配に変わり、
恋愛感情にもすり替わってきていたんだと思う。
猫なで声で甘えてきたり、好きって言って、等とも言われた。
自分はと言えば、この子を助けなければいけない、などと変な使命感にかられ、
望まれたことは出来る限りしていた。
89
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:37:01.15
ID:aUCeypOf0
ある秋の日、Bは姉と住んでいる、しかし今の家は肩身が狭いから
一緒に住もう、と言ってきた。
それでBが救われるなら、と思い私は一緒にすむことにした。
しかし、それは2週間程で終わりを迎えることになった。
90
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:39:53.96
ID:aUCeypOf0
終わりを迎える前の日、私は酷い過呼吸になった。
中々止まらず鼻水と涎を垂らしながらのたうちまわっていた。
Bはそんな私を心配するどころか冷めた目で見ているだけだった。
きっと値踏みしたんだろうと思う。
こいつでは自分を救えない、と。
次の日、少し私が出かけて夕方に帰ってくるとBの荷物はどこにも無かった。
91
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:42:05.77
ID:aUCeypOf0
鍵は玄関のポストに入っていた。
膝から崩れ落ちる、というのを初めて経験した。
実家の住所も、連絡先も知らない。
メールも電話もブロックされていた。
捨てられたというのもやはり悲しかったが、
自分には誰も救えないのかという無力感が何より辛かった。
92
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:46:14.57
ID:aUCeypOf0
Bとの生活の為に用意した広いマンションも、用済みになってしまった。
私は実家に戻った。
よく考えれば自分はBの事など何も知らなかった。
キャッシュカードを持っていたけど、本人のではなく別の女性の名義だった。
一緒にBの携帯を見ている時にその名前メールの着信があったけど、何も聞けなかった。
聞けば嫌な答えしかないと思った。嫌われると思った。
よく考えればあれも浮気だったのかな、と思うけど今ではもう真実は闇の中だった。
93
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:48:11.91
ID:rEQnXCg/0
辛いな
まともなやつとだって恋人になれたかもしれないのに実際は浮気する
まともな友達もできたはずなのにできない
救われたってあるから今は良かったんだろうけど悲しいな
本当に優しい人だってたくさんいるのにその優しさを必要とする人と出会えないのは本当に悲しい
救われる話が楽しみです(´;ω;`)
94
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:49:03.96
ID:aUCeypOf0
自分の無力さを知って、ただもう死のうかな、なんて考える日々が続いた。
さすがに自分は不幸なのかな、と思ったこともあった。
もう自分はこの先どれだけ不幸でもいいから、その分誰かを幸せにしてくださいと
神様に本気で祈った。
これだけ理不尽なのならそれくらい叶えてくれよ、と。
95
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:50:43.28
ID:YQYrYIs20
これ、本当にハッピーエンドで終わるんだよな?
そうじゃなきゃ俺は許さんぞ
96
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:52:54.07
ID:aUCeypOf0
本当にダムから飛び降りて死のうかな、とも考えはした。
しかし何度も死のうとしたが簡単に死ねないのは分かっていたし、
親不孝すぎると思いなんとか思いとどまった。
しかし実家にいても精神病を患っている事は集落の老人たちも知っていて、
腫れものを触るような扱いをしている。
やはり居場所なんてどこにもなくて、毎晩泣いた。
97
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:56:06.47
ID:aUCeypOf0
やはり私の逃げ場はネットだった。
そこにはたくさんの人がいる。
私を受け入れてくれる人ももしかしたら、そんな期待を捨てられなかった。
そして、昔少しだけしていたネトゲを思い出した。
ネトゲ廃人(笑)と思われても仕方ないが、
そこでは楽しい思い出がいっぱいあった。
また少しだけやってみようかな、と私はネトゲをインストールし、
懲りずにSNSのネトゲのコミュニティに
「一緒にプレイしませんか?」と書き込みをした。
98
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:58:39.51
ID:kovP3Q0SO
そんな祈りが通じるような世の中じゃないが人を思いやる心は人も自分も救うからな
99
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
20:59:19.08
ID:aUCeypOf0
その次の日、ネトゲを一緒にやらないかという旨でメッセージが来た。
その人をCとしよう。
もう何も出会いも期待していなかった。
一緒に楽しくネトゲ出来たらいいや、くらいの気持ちで
Cによろしくとメッセージを返した。
Cは趣味も色々幅広い人で、話しやすかった。
ささくれた自分の心が癒されたような気がしていた。
100
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:01:48.73
ID:aUCeypOf0
Cに年齢を聞いてみたところ、
私よりも3つ下という事が判明した。
最近の若いのはしっかりしてるな、と感心したのを覚えている。
Cとはネトゲだけじゃなく色々な話をした。
結構オタク入っていることや、幼少期いじめられていたことなど。
価値観も結構似ていてとても話しやすかった。
101
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:04:04.28
ID:aUCeypOf0
丁度そのころ、私はとある男に脅されていた。
そいつはDとしよう。
Dは自分には彼女がいる、相談に乗って欲しいと言ってきた。
私は自分に出来る事なら、と答えた。
Dは彼女思いのいい奴で、恋愛に悩む普通の青年
だと、思っていた。
102
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:06:26.71
ID:kovP3Q0SO
すぐ人を遠ざけちゃう俺はどうやったらそんないろんな人が集まるのか不思議
ネットなんだろうか
103
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:06:44.79
ID:aUCeypOf0
ある日、Dは彼女と中々会えない、寂しい、もう別れたいと言い出した。
別の女の子に言い寄られているとも言ってきた。
私はあれだけ今の彼女が好きだと言っていたじゃないか、
浮気はするな、思いとどまれと言い聞かせた。
すると、セクロスも出来ないなんて寂しい、
彼女と続けろというのなら何かオカズを送ってこいと言われた。
何を思ったのか、いやそれで彼女と続けていけるのなら、と私はその要求を呑んでしまった。
104
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:09:09.12
ID:aUCeypOf0
私は若干際どい写真をDに送った。
するとDは
「もっとエロい写メを送れ、でないと友達にこの写真を回す」
と言いだしてきた。
そこから私の脅迫される生活は続いていた。
105
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:12:36.85
ID:aUCeypOf0
でもそんな事は周りの誰にも言えず、
平然と生活している振りをしながら要求がくれば写メを送っていた。
もうこんな人生すっとなんだろうな、どうでもいいや、って気持ちになっていた。
そんな荒んだ日々の中でCと話す時間は私にとっての癒しだった。
そんなある日の事。
Cとスカイプでチャットをしていた時にDからもスカイプでいつもの写メの要求が来た。
またか、と思いながら写真を携帯で撮り、Dに送信。したと思われた。
C に 送 っ て し ま っ た 。
106
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:16:03.52
ID:aUCeypOf0
最初は私も気付いておらず、Dから「写メ来ないじゃん、まだなの?」って聞かれて
ん?と思っていたら
Cから「なにこれ?」ってチャットが来て、もう死のうかと思った。
流石にCドン引きでこれから話どころじゃないな、と。
107
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:19:04.85 ID:YQYrYIs20
>>106
どんな写メやったん?
108
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:20:26.05
ID:aUCeypOf0
>>107
完全に胸から局部付近まで写ってました。
とりあえずこれから話せない、縁を切られるとしても誤解だけはしてほしくない、と
「少しでいいから話を聞いてください。助けてください」とチャットした。
すると「少し待ってて」と言われて夜は電話(通話)しないCが電話に応じてくれた。
109
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:22:25.96
ID:aUCeypOf0
そして今まで脅されていたこと、写メを要求されてて逃げられないことを説明した。
信じてもらえないと思ったが、Cは「そんな事で嘘言わないでしょ」とあっさり信じてくれた。
それどころか、「それ誰?俺が止めるように言ってあげるから」と助け舟まで出そうとしてくれた。
110
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:25:17.47
ID:aUCeypOf0
自分は「私が我慢すればいいだけ、だから大丈夫」と言っても
「放っておけないでしょ?自分に出来る事させてよ」と言ってきてくれる。
でも私は好意を抱いていたCにそんな写メを見られた事がショックでずっと泣いていた。
すると「どうしてそんなに泣くの?」と聞いてきたので、
もう話するのもこれが最後だろうと思って正直に
「Cに好意がある。それがこんな風に終わってしまうのが悲しい」と言った。
111
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:28:36.16
ID:aUCeypOf0
すると
「Cは終わりじゃないから」
と言ってきた。
よく分からなくて聞き返すと、私にそれなりの好意はあったらしいと話した。
もう人を信じる心なんて無くなっていた私は
あぁ、こいつもそう言えば私からエロい写メ貰えると思ってるんだな、と
歪んだ考えしか出てこなかった。
正直にそう告げたら、Cは
「そんな訳ないじゃん、今は信じられなくてもきっと信じさせてあげる」と言ってきた。
113
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:30:51.12
ID:aUCeypOf0
それからCに色々な話をした。
メンヘラであること、今まで男に色々されて来たこと、
Cが思ってるほど明るい人間でも綺麗でもないことも告げた。
ビッチだったことはどうしても言えずに隠してた。
それでもいい、と言ってきた。
流石にもう信用はしてなかったが、もうどうにでもなれと思っていたので
付き合う事になった。
114
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:33:17.77
ID:aUCeypOf0
ネット(笑)の出会いで本気の恋愛なんてあるわけない、
そう自分に言い聞かせていた。
遠距離だしまた浮気されるんだろうな、とか
メンヘラっぷりにCが引くんだろうな、とか
また自分が失望させるような事しかしないんだろうなーとか
不安しかなかった。
また悲しい目に合うんだ、それが私の人生なんだ、と思い込むことにした。
115
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:34:47.29 ID:mMJICp8sP
そう思っといたほうがいいよね
117
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:36:57.43
ID:aUCeypOf0
それでもCはめげなかった。
私がどれだけメンヘラモードになっても、嫌な顔ひとつしなかった。
Bと別れた後から、手首を切る勇気がなくて、足首の内側を切るようになったが、
「今度切ったら俺も切るから」と言い出した。
自分は遊ばれているんだろう、と思っていたから、
これ以上傷物になられたくないからそう言ってるだけで、
実際には切らないんだろうなと思ってザクザク切ってた。
そしたらCは本当に切った。本気で泣いた。
118
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:39:19.35 ID:xs8x+6r00
追いついた
Cいいやつだな…
119
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:40:31.57
ID:aUCeypOf0
写真で見る限りうっすらだけど切れてた。
血も少し出てて、大事な人に切られるのはこんなに悲しいことだったのかと思った。
「こんな目に合わせてしまってごめんなさい」と謝ると、Cは
「今までお前に切られて同じくらい辛かったんだ。わかった?」と言ってきた。
Cの事を信じてしまう自分を、危険だ、と止める声がしたが、
そんな事はどうでも良かった。
ここまでしてくれる人を信じなくて何を信じるんだ、と思った。
121
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:43:44.67
ID:aUCeypOf0
気が付いたら、自分はCの事をどんどん好きになっていた。
どれだけ私が落ち込んでいても笑わせようとしてくれるC。
メンヘラを超えて重いぐらいの愛情を注ぐ私を「丁度いい」と言ってくれた。
この人を信じて裏切られるなら本望、と本気で思った。
123
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:49:02.15
ID:aUCeypOf0
そして、Cから会いたい、と言われる時が来た。
やはり来たか、と思った。
今までの経験からまたヤってぽいされるのでは、と思ってしまった自分を責めたが
不安は無くならなかった。
西の方と北の方の遠距離なので東京で会おう、という事になった。
男性の方に足を運ばせるのは初めてなので申し訳ないと思ったが、
Cは構わないと言った。
Cは私の不安を察知したようで、「実は俺も不安なんだ」と言ってきた。
何が不安なのか聞くと、
「お前が不細工だから嫌だって言わないか心配だ」と言った。
124
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:52:55.68
ID:aUCeypOf0
正直私はイケメンが怖い。
遊んでいるような雰囲気を察知してしまうからだ。
偏見だと分かっているが怖いんだ、とCに伝えると
Cは安心しているようだった。
別にCがどんな見た目でも構わないと本気で思った。
好きになったのは性格で、見た目なんてどうでもいいと思っていたから。
綺麗ごとだが、そう思った。
そして私もCも夜行バスで朝早くに着いて、東京駅で落ち合うことになった。
印象は、なんだこのイケメンは だった。
帰りたくなった。
125
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:54:08.31
ID:aUCeypOf0
その時私はイケメンを派遣しておいて、本物のCはどこかで見ていて、
3Pでもするのだろうか、と本気で疑った。
でも声がCだったので信じざるを得なかった。
126
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:56:57.88
ID:aUCeypOf0
Cはいつも話の聞き役で、
うまくまとまらない私の話をずっと静かに聞いていてくれる人だったが、
実際会ってもそうだった。
東京にバカみたいにテンションが上がる私の話を聞いてくれた。
田舎者で都会に慣れていない私の手を引いてくれて、
東京の街並みを歩いた。
男性と手を繋いで歩くのは実は初めてだった。
127
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
21:59:24.94
ID:aUCeypOf0
その日の夜、二人とも酒好きということもあって
居酒屋に飲みに行った。
酒豪のCは平然と酒を飲むが、場酔いする私はすぐにべろんべろんに酔ってしまった。
そこからあまり記憶がないが、その後ホテルに帰って私はCにべったりだったらしい。
酔った勢いと言っていくらでも手は出せたのに、Cは私に手を出そうとはしなかった。
128
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:01:22.75
ID:aUCeypOf0
私は単純なので恋愛の愛情表現のためにセクロスをするものだと思っていて、
Cもそう思っていた。
なので結局セクロスはした。
でも私の嫌がるようなことは一切しなかった。
129
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:03:22.91 ID:YQYrYIs20
世の中Cみたいな人間ばっかりやったらいいのにな
130
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:04:34.90
ID:aUCeypOf0
東京でスタバ行ったりお寿司食べたりして、あっという間にCといる時間は過ぎた。
ヤってさようならでも無かった。
慣れない東京に二人とも体調を崩してしまい、
最終日はネカフェで休んでいたのだが、
家には居場所がない、Cと居たい。帰りたくないと私が泣いてしまった。
「また会えるから」と抱きしめてくれたCから鼻水を啜る音がした。
Cも泣いていた。
131
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:05:17.60 ID:YQYrYIs20
俺も泣いた
132
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:06:31.45
ID:aUCeypOf0
「どうして泣くの?」と聞くと、
「こんないい子に出会えて嬉しい、でもまた離れるから寂しい」と泣いてくれた。
こんな事は今までなかったので本当にびっくりした。
ヤって捨てるという考えはこの人にないのか、と心底驚いた。
133
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:09:04.05
ID:aUCeypOf0
そして帰る直前にも、もう会えないのじゃないかと心配する私に
「またな」と声をかけてくれて、二人で別々の岐路に着いた。
帰ってもCは私と一緒に居た。
楽しかったね、と笑ってくれた。
私は笑いながら少し泣いた。
134
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:10:55.76
ID:aUCeypOf0
でも私はCに大事な事を言っていない。
ビッチだったということだ。
言ったら絶対私の事を嫌いになってしまうという恐怖と
騙しているという罪悪感が私の中で喧嘩をした。
結局、私はCにビッチだったことを告げた。
135
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:12:41.60
ID:aUCeypOf0
もう嫌いになられてもいい、いい思い出を貰ったから、と
泣きながら伝えたが、Cは
「そっか。でも今は違うんでしょ?それならいいよ」と言ってくれた。
それだけで終わってしまった。
なんで嫌いにならないのかとか色々聞いたが
「過去の事だから。今の方が大事だ」と言うだけだった。
136
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:16:56.38
ID:aUCeypOf0
Cは、いつも「自分はお前が思っている程綺麗な人間じゃない」と言っていた。
その理由を、Cは話してくれたことがある。
Cは自分の容姿に自信がなく、モテてそれを払拭したいという思いから
周りの女性にフラグを立てまくっていたらしい。
浮気をするでもなく、ただ、フラグを立てては折る。
そういう事をしていたらしい。
でも、そういう事はもう疲れた。
普通に恋愛したい、と思っていたところに私と出会ったのだ、と言った。
実際私はフラグを立てようとされた記憶もない。
そうやって言ってくるという事は私はそうじゃなかったんだろう、となんとなく思った。
140
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:23:27.43 ID:rEQnXCg/0
いい言葉だなぬくもりてぃー
なんだか幸せな気分になってきぞ!
142
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:24:15.82
ID:aUCeypOf0
Cも浮気された経験者で、浮気されるより重いくらい愛されて
一緒に居る方がいいんだよ、と言っていた。
確かに社会的に見たらあまり褒められた二人ではないと思う。
それでもCが私を好きな気持ちも私がCを好きな気持ちも偽りがないと言うことだけは断言できます。
付き合い始めの頃は2日に一回は病んでダークサイドに落ちていた私も、
ここ1か月くらい元気にやれてる様な気がします。
まだ付き合いも浅いしこれからどうなるかなんて分からないけど、
これからの人生はCと居たいと思っています。
付き合い始めの時に「愛されることは自信に繋がる」と言っていたけど
それは本当の事でした。
私は私以外の幸せを祈ったのに、誰よりも幸せになったのは私でした。
今自分の境遇が不幸だ、と思っている方はいらっしゃると思います。
だけど自分が幸せになることを諦めないでください。
諦めなければきっと幸せになれます。
24年生きてきたけど、今はとても幸せです。
長々とお付き合いいただいた方ありがとうございました。
ここから色々書けば惚気話になってしまいますのでこれぐらいにしておきます。
質問とかありましたらどうぞ!
144
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:28:57.98
ID:aUCeypOf0
あ、あと大事な事を忘れていました。
来月Cと同棲します。
色々うまくいくか分かりませんが、皆様のヌクモリティを胸に抱えて頑張っていこうと思います。
149
:名も無き被検体774号+ 2012/02/02(木)
22:36:34.05 ID:KBQcZyxR0
cを大事に思うのと同じように自分も大事にして幸せになってね
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