双子の俺と弟の関係が一時危うくなった
2年前のお話
立ったら語る
2
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:06:51.36 ID:wRSWZ9Ge0
当時俺16、もちろん弟も16
喧嘩多いが仲いい双子・・・だと思ってる
3
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:09:07.00
ID:wRSWZ9Ge0
同じ高校に入学して、しかも進学組だったんで
たまたま同じクラスになった
中学時代はまったく恋愛経験なかったため
高校でいい出会いがあるかなと期待してた俺
5
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:11:28.77
ID:wRSWZ9Ge0
進学組でまじめ君が多かったためか
全く互いを知らない者同士の教室は凍り付いてるぐらいしけていた
俺も話す相手は中学の同級生3人(たいして仲良くない)だけだったし
暇だった俺はずっと可愛い女の子ばっか探してた
6
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:14:17.32
ID:wRSWZ9Ge0
・・・とまぁ周囲見渡してみたんだけど
全く可愛い子いなかった
なんていうかまじで中学時代にいた女子が天使に思えるぐらい
担任の先生も中国人みたいで
めっちゃ真面目で起こったら怖そうな人だったし
本当に青春はあるのだろうかと悩んでいた
7
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:16:41.47
ID:wRSWZ9Ge0
さっそくだが
俺の通ってた高校では選択授業で
音楽 美術 書道 があった
もともと漫画家志望だった俺は
この3つの中では美術しか当てはまらなかったため
美術を選択したんだが
弟も絵かくの好きだったので同じ美術だった
8
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:17:44.27
ID:wRSWZ9Ge0
このように立て続け
学校もクラスも選択授業も同じだったためか
当時は弟についてくんなよ!
って嫌悪感抱いていたよ
今となってはどうでもいいことだが
10
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:19:07.23
ID:wRSWZ9Ge0
この選択授業 美術を選んだがために
俺の初めての高校の青春に
悪魔の足音が近づいてくることになるのだが
11
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:21:24.35
ID:wRSWZ9Ge0
さてさて、選択授業の美術の時間
俺の偏見かもしれないが
美術=静かで可愛い女の子がたくさんいる
って変な妄想していたから
初めての授業はめっちゃ期待していた
13
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:24:01.12
ID:wRSWZ9Ge0
それに、絵をかくことについては自信があったため
「わぁぁ 俺君 絵うまいね」
「どうやったらうまくなるの、私に教えてよぉ」
なんていう人前じゃ語れないぐらい
想像がたくましゅうござった
15
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:26:28.04
ID:wRSWZ9Ge0
だがやはり現実は厳しかった
美術=静かで可愛い女の子がたくさん
なんて偏見は一気に砕けおちた
何ていうか
静かというより周囲の女の子の第一印象
暗い
怖い
ブス
の3大要素がそろっている人が多かった
16
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:29:00.73
ID:wRSWZ9Ge0
んで美術はやっぱりモチーフを机の上において
色彩構成したりデッサンしたり
・・・とまぁ想像通りの授業内容の説明を聞いた後
とりあえず配置された席に座って
一人ずつ教卓前で軽く自己紹介
17
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:31:29.94
ID:wRSWZ9Ge0
ちなみにこの美術の授業だが
生徒の構成が
進学組、つまり一組と二組で計40人ぐらい?
俺は出席番号が近かったため
けっこう初めに自己紹介した
18
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:35:06.11
ID:wRSWZ9Ge0
当然 双子だったんで
俺につづいて弟が自己紹介したときは
皆 ちょっと不思議そうな表情していた
不思議そうな視線は
いつものことなのでたいしたことないと思ったんだが
今回だけは苦痛だった
なんか前にたって
あらためて周囲見渡してみると
やっぱ想像違いの女子ばっかで幻滅した
19
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:37:22.75
ID:wRSWZ9Ge0
それで、俺も弟も終わったあと
次へ次へと軽く自己紹介
続いて一組の女子の自己紹介が始まった
20
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:40:24.33
ID:wRSWZ9Ge0
女子のほとんどが
声小さくて聞こえなかったな
なんか堂々と
暗いと思われがちですがよろしくお願いします
って言ってる子もいたからびっくりした
んで変わらず
次へ次へと軽く自己紹介
それまで全く可愛い子でない
もうはっきりいって
自己紹介聞いてる間抜け殻になってたと思う
21
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:42:09.83
ID:wRSWZ9Ge0
だが次の瞬間
そんな抜け殻の俺に
神々しい光が俺の顔面にバッファロー
天は我を見放さなかった
22
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:44:43.08
ID:wRSWZ9Ge0
身長 155ぐらい?
誰に似ているかと言われたら答えにくいが
とにかく可愛かった
雰囲気は妹系
ロリコンがさわぎそうな顔
多分 妹ほしいて思ってるやつらはパンツ脱ぐわ
23
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:46:59.81
ID:wRSWZ9Ge0
え こんな子いたっけ?
俺が見渡したときはいなかったけど
いや んなこたぁどうでもいい
彼女を作るならあの子に決めた!
て内心はしゃいでたわ
その子は
今でもクラスの妹アイドルって
男子の中では騒がれていた
24
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:48:06.01 ID:LXfhEaOsO
ふむふむ
25
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:48:30.55 ID:wRSWZ9Ge0
その子の呼び方何にしようか
安価で>>28
なんでもいい 決めて
28
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:49:15.45 ID:OlpPGK10O
ナミ
30
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:50:56.68
ID:wRSWZ9Ge0
OK ナミか
自己紹介が終わった後
ナミは自分の席へ向かった
もちろん座るまで俺 その子見てた
下心ないけどストレートにかわいかったから誰でも目いくとおもう
31
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:52:13.04
ID:wRSWZ9Ge0
どこに座ってたんだ
こんな可愛い子に気付かなかったって
俺の目は節穴か?
て思いながら目で追っていたんだが
なんとナミの席の隣は
弟だった
32
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:54:07.20
ID:wRSWZ9Ge0
席は近くだった
声かけようかとおもったらいつでもかけれる距離だったけど
そこには
恋愛の話はタブー化される絶対神
弟の存在があった
33
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:56:40.90
ID:wRSWZ9Ge0
なんか焦った
別にまだ好きって訳でもなかったし
ひとめぼれしてもなかったんだけど
俺の隣はまさにオタク顔のなすび君(今でもついてるあだ名)がいて
弟の隣は妹アイドルのナミがいた
34
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
22:59:58.97
ID:wRSWZ9Ge0
さて、その日は自己紹介だけで終わった
火、木と二日あけて美術があるんだな
初日は火曜日だったから
木曜日になったら本格的にデッサンとか色彩とか
作業にとりかかるんだろうな って思っていたけど
やはり気になるのは
弟とナミの距離感だった
35
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:02:10.26
ID:gRbL1NEk0
マンガとかドラマとかでも兄弟だと兄は死亡フラグしか立たないから損な役だよな!
36
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:03:17.41
ID:wRSWZ9Ge0
さて、美術二回目突入
授業内容は人物デッサンだった
美術の先生が教卓前にたっているから
50分で模写しろって感じ
人物の模写は俺の得意ジャンルだったので
すごいはりきりながら取り組んだ
37
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:05:59.13
ID:wRSWZ9Ge0
人物デッサンは基本
鉛筆でサイズはかりながら○で何頭身かかきこんで
順々にかきこんでいく・・・
こんなの朝飯前だぜ
って集中してかいてたんだが
やはりチラチラ話し声は聞こえてくるんだよな
38
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:07:56.91
ID:wRSWZ9Ge0
でもそんなの気にせずに黙々とえがく
誰が何を話そうが俺には関係ないし
何か知らないが絵かいてるときって
マジで小宇宙の世界にのめりこむんだな
40
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:10:37.29
ID:wRSWZ9Ge0
つまり
それぐらい真剣にデッサンは集中できる
て自分の中で思ってた
いや そう思い込んでいた
妙に聞いたことある声が
俺の鼓膜をじわじわせめてきた
41
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:12:17.57
ID:wRSWZ9Ge0
後ろでぺちゃくちゃ話すなよ
誰だよ 耳障りなんだよ
デッサンぐらい集中しろや
・・・ん?この声は・・・
弟
44
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:15:12.68
ID:wRSWZ9Ge0
あいつ人見知りで
ちょっとネガティブ思考で暗い感じなのに
もうはやから友達できたのかよ
そう思えることが幸せだったと思う
あゝ無情
なんと話していた相手はナミだった
45
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:19:40.28
ID:wRSWZ9Ge0
しかも話している内容ちらちら
ナミ「弟君うまいね」
弟「そ そう?ナミさんのほうがうまいって」
ナミ「え~そんなことないよぉ」
らmたkじおがhrじ;hが;いs
47
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:21:56.27
ID:wRSWZ9Ge0
可愛いがだけに
俺は弟とナミの会話にかなり妬いてしまった
俺のそばで話すなぁぁぁぁぁ
やめろやああああああああああ
ってなったよ
あの感覚 今でも思い出すときゅんとする
48
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:23:39.70
ID:wRSWZ9Ge0
当然 デッサンなんて集中できない
もう妬いたらすべてくるってしまうし
絵が得意 集中するの得意なんて全部がせになる
かきおわった完成品みると
モチーフの先生 のっぺらぼうだった
49
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:25:49.96 ID:zTjcH7210
お前が横恋慕してるだけやん
もっと絡みがないとおもろない
50
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:26:52.28
ID:wRSWZ9Ge0
その日の美術終了
何故か知らないが二人が話しているところ見るだけで
いかれそうになるから
俺は早足で教室にもどった
これで気が楽になったとおもいきや
教室から廊下のぞいてみると
楽しそうに かつ 恥ずかしそうに話している光景が目にはいった
俺 涙目(;ω;)
51
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:28:57.50
ID:wRSWZ9Ge0
>>49 最後まで聞けって
美術3回目
俺はこのまま二人が恋愛関係に陥ったら
嫉妬しすぎて死ぬかもしれんから
美術の席も近いし
どうにかして俺からアタックしようと持ちかけた
そこでまず行った行動
わざとナミの近くに鉛筆おとす
52
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:30:08.50
ID:wRSWZ9Ge0
多分 はたから見たら
「あ こいつわざとおとしやがったな」
ってなるぐらい下手だったと思う
そんな人目は気にせず
遠慮なしに ぽいってやった
53
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:31:27.09
ID:wRSWZ9Ge0
だがうまくいかなかった
全然届いてなかった
ていうかこんな時にかぎって
ナミじゃなく弟の近くに落ちた
弟 それ見てたのか知らんけど
弟「俺 何してんだ?」
うるせえ お前にようはねえんだよ
54
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:33:12.74
ID:wRSWZ9Ge0
弟が親切にひろってくれたのは裏目
余計 苛立ってしまった
その日は何もできなくて終了
ちなみにモチーフはブスな女の子
描き終わった後の絵みると宇宙人だったぜ
55
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:33:56.55 ID:gRbL1NEk0
見てると恥ずかしくなってくる...
56
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:36:13.69
ID:wRSWZ9Ge0
美術四回目
相変わらず二人の話のペースは止まらない
もうこしょこしょ話している声が
俺には黒板で爪ひっかくより不快な雑音だった
何うれしそうに話してんの 弟
にやにやするんじゃねえよ
ナミもずいぶんうれしそうですね ね
マジでイライラしたが
デッサンに集中しなきゃいけないので
前向いてひたすらかく
57
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:39:08.52
ID:wRSWZ9Ge0
美術5回目 6回目・・・???回目
あいかわらず調子は変わりません
ちなみに鉛筆おとす作戦は2回で中止
どうせ落としても弟がとるし
ちなみに俺の隣のなすび君
「俺君絵うまいね」ってほめてくれた
でもなんだろう
ほめるとほめるだけ殺意がわいてくる
58
: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 2012/02/16(木)
23:39:25.62 ID:A+WqL99Q0
進展無さすぎ
このまま一年終わるんじゃないよな?
59
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:40:10.90
ID:wRSWZ9Ge0
何回か覚えてないがしばらくこんな調子が続いた
だがここからもっと俺を苦しめる現実が
立ちはだかることになる
60
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:43:34.43
ID:wRSWZ9Ge0
夜はリビングで家族集合
弟 なぜか楽しそうに携帯いじってる
何してるのか聞いてみた
「何?携帯の無料ゲームやってるんだけど」
あぁそうですかと うなずけるわけがない
ゲームするだけなら
なんで俺が近づいてきたら携帯の画面隠すんだよ
絶対あやしいし
そこでテレビ見てますよぉとふりしながら
こっそり携帯の画面 のぞくことにせいこう
・・・ん これは
もしやメールか!???
61
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:45:30.78
ID:wRSWZ9Ge0
『宛先 ナミさん』
確かにはっきり見えた
なんと
知らない間にメアド交換していた
俺 発狂しそうになった
鉛みたいな飯くった後 ベッドで意味もない土下座
くやしくてどすどすしたら
母「うるさい!!!」
ごめんなさい、でもそれぐらい俺にはつらいことがあったんです
62
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:47:18.29
ID:wRSWZ9Ge0
翌日 弟とナミを見る目がますます変わった
もうその頃はクラスで友達できたんだけど
友達の話より弟が話してる内容が気になって仕方がない
そんなことがあって
しばらくして席替えがおこなわれた
63
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:48:55.08
ID:wRSWZ9Ge0
席替えの結果
教卓
□□
俺□
ナ弟
□□・・・
うぬはあの星が見えるか
64
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:49:05.11 ID:Ot3ED6ks0
俺も双子だけど、こういうのマジでつらいよな
65
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:51:13.74
ID:wRSWZ9Ge0
ここで普通はナミの近くだ
やった うれしい!!てなるとおもうけど
近くに弟がいた
そしてナミは弟のテリトリー内にいた
授業中にもかかわらず後ろから話し声
いつになってもぺちゃくちゃ話し声
マジで泣きそうになった
66
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:54:29.94
ID:wRSWZ9Ge0
俺が話すことができるチャンスは一日一回あるかどうか
授業中は弟とおしゃべり
休み時間は弟もしくは 女友達
もうどこいても弟しかいなかった
プリントを後ろに回すとき 話しかけたんだけど
弟の目線が怖かった怖かった!!
般若みたいに睨まれることあるんだよ
しかも俺がやっとのことで
ナミと話しているってのにかまわず
横槍で 弟が乱入
まじうざ
67
:名も無き被検体774号+ 2012/02/16(木)
23:57:20.46
ID:wRSWZ9Ge0
そのまま 2、3週間がすぎたころ
弟はまだ付き合ってなかった(雰囲気でわかる)が
もうすでに弟はナミを自分の女にしたかのような振る舞い
はっきりいって俺のほとんど出番
帰り道 自転車おもいっきりこいだ
叫びはしなかったが憎しみは足裏とペダルに向けた
68
: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 2012/02/16(木)
23:59:06.25 ID:A+WqL99Q0
双子って
なんでも腹割って話せるのかと思ってたよ
案外苦労あんだな
70
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:00:55.10 ID:wRSWZ9Ge0
>>68 うぬ、絶対に恋愛やS●X
についての話はタブー
69
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:00:06.05
ID:wRSWZ9Ge0
さて、翌日
この日も美術あったんだがまぁ状況はいつもどおり
そんでぐだぐだ時間ながれて
あっというまに帰りの時間 HRも終わり
部活いこうと席をたったそのとき
ここからが本番
波乱のはじまりだった
71
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:02:48.95
ID:wRSWZ9Ge0
ナミ「俺くん ちょっといい?」
ん?え 俺?弟じゃなくて?
そう、このとき
俺は『初めて』ナミから話しかけられた
ちなみに弟まだ近くいた
72
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:03:28.47 ID:VBrBn8zA0
ナミ「メアド交換してくれない?」
俺「」
え マジで
73
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:05:14.21
ID:wRSWZ9Ge0
俺「え、うん もちろんいいよ」
ナミ「ほんと!?ありがとう
じゃ 紙にメアドかくからちょっとまって」
マジええええええええええええ
俺 有頂天!!
心の底から心臓の音が聞こえた
マジでうれしかった
だが近くに弟がいた
74
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:06:08.88
ID:VBrBn8zA0
ナミ「はい、どうぞ
それじゃ俺くんのメアド教えてくれない?」
俺「あ もちろんいいよ
ちょっとまってね」
だが近くに弟がいた
75
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:08:11.59
ID:VBrBn8zA0
俺「はい」
ナミ「ありがとう
何時ぐらいにおうち帰るの?」
俺「ええと今日は部活ないから
4時ぐらいかな」
ナミ「じゃ かえって メールする!じゃ ばいばい」
俺「うん わかった それじゃね バイバイ」
だが近くに弟がいた
76
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:10:17.91
ID:VBrBn8zA0
俺は部活さぼって光の速さで自転車こいだ
だが家にかえったらすこし冷静になった
メアドもらったのはうれしいが
その時おれはずっと弟の気持ちを考えていた
77
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:15:19.01
ID:VBrBn8zA0
客観的にみても皆分かるとおもうが
弟はナミに惚れている
そのため毎日弟は俺に隠しながらナミとメールしたり
授業中や休み時間にナミと会話している
弟は弟ながら近づこうと努力しているのに
こんなことがあっていいのだろうか??
真剣になった
79
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:18:45.60
ID:VBrBn8zA0
俺だってメアド交換はどれだけ夢みたことか
クラスの妹アイドルにメアド交換されるなんて
漫画かドラマでしか見たことない展開だぞ
だが弟はこれからいったい・・・
無駄に正義感が働いたのかすこし鬱になった
81
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:22:01.78
ID:VBrBn8zA0
そう考えている間
俺はナミとメアド交換している最中の弟を思い出した
すごく悔しそうな顔してたし
すごく腹立たしそうな顔していた
10分ぐらい考えていると
俺の勝ち気取った感情とは風船のようにしぼんでいった
82
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:23:34.49
ID:VBrBn8zA0
なんかメールすることに抵抗を感じた
俺はとりあえず自分の部屋に向かい
布団に寝転んだ
ずっと悩んだ始末、
1時間ぐらい眠ってしまった
83
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:24:38.99
ID:VBrBn8zA0
するとメールの着信音で目がさめた
寝ぼけた俺は誰だ?なんて考えたが
すぐに我にかえった
ナミからのメールだった
「俺君 こんにちは
今なにしていたところなの?」
84
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:25:57.54
ID:VBrBn8zA0
俺「こんにちは
ついさっきまで昼寝してたかな」
ナミ「へぇ 眠ってたんだ
ちょっとかわいいね☆」
久しぶりの女の子からのメール
デコレーション絵文字が何ともいえないぐらい可愛かった
85
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:27:59.98
ID:VBrBn8zA0
俺「そう?なんか恥ずかしいなぁw」
ナミ「今日は部活なかったの?★」
俺「まぁ ちょっと疲れてたから今日は休んだ」
ナミ「へえ★だから寝ていたの★」
★はデコ絵文字だとおもって
86
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:28:46.67
ID:VBrBn8zA0
ナミ「ところで俺君☆
今 時間あいてる??☆」
俺「うん、空いてるよ」
87
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:29:14.11 ID:VBrBn8zA0
ナミ「電話しない☆?」
俺「」
88
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:32:42.70
ID:VBrBn8zA0
今でもはっきり覚えてるんだが
このとき弟がナミに対しての純情のせいで
後ろめたさがあった
電話はできなかった
電話すると 弟に申し訳ないし
裏切ってしまうんじゃないか・・・て
ブルーになってしまった
89
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:33:36.58
ID:VBrBn8zA0
俺はどうにかして電話を回避するため
俺「ごめん 眠くて声でないんだ」
てしょうもない嘘でごまかそうとした
90
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:35:28.24
ID:VBrBn8zA0
するとこう帰ってきた
ナミ「好きな人を思い出したら目がさめるよ☆」
自意識過剰かもしれんが
この時点でナミが俺に好意いだいている
と確信してしまい
よけい 弟にたいしての罪悪感がのしかかってきた
91
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:36:52.85
ID:VBrBn8zA0
俺はこの返事に困った
話をそらすしかない・・・と強引に話題を変えようとして
俺「まぁ それより ナミさんは今日部活やってたの?」
て送った
92
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:38:19.98
ID:VBrBn8zA0
すると さっきまで可愛くデコッたメールは豹変した
デコどころか メールの絵文字さえない
ただ一言
ナミ「どうして話をかえるの??」
93
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:41:37.27 ID:VBrBn8zA0
このとき まさに(
゜Д゜) この顔
もう弟の罪悪感が何やら言う前に
ナミを見る目が変わってしまった
めちゃくちゃ怖かった
彼女の機嫌を悪くしてしまった
俺はもうどうしていいか分からずぱにくって
意味不明な言い訳しておくった
(内容覚えてない すまん)
94
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:43:16.53
ID:VBrBn8zA0
すると さっきの態度はどうしたんだというかのように
ナミ「なんだそうだったの☆
そうそう、~~~~・・・・」
みたいな返事がかえってきた
でもそんなの俺にはどうでもよかった
俺は弟とナミの複雑な心境で板挟み状態になり
布団かぶってずっと雑念してた
95
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:45:01.51
ID:VBrBn8zA0
とりあえずナミとのメールを終えたかったため
嘘ついてごはんだからいったん メール終えるね
て伝えてきった
リビングにおりると
そこには弟がいた
99
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:54:32.57
ID:VBrBn8zA0
弟は不機嫌というか 悔しそうな表情でいっぱいだった
そりゃ当然だろう
何せ ナミの席の隣は弟だし
その目の前で双子である俺とメアド交換したんだから
純粋にあやまりたくなった
だが、関係上 そんな話はできない
俺と弟の双子間では
恋愛系の話は絶対してはいけない
知らないけど禁忌されてた
100
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:55:56.94
ID:VBrBn8zA0
目をあわせることもできない
その場にいることもできない
いくらテレビつけていたって
いくら母や姉が話てたって
気まずい空気は一向におさまらなかった
101
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:57:23.87
ID:VBrBn8zA0
そこでしばらくするとまた携帯が震えた
着メロだ、誰だろう
まさかな・・・
そう そのまさかだった
ナミ「食事おわった?」
俺は現実逃避したくなった
102
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
00:57:53.82 ID:J/4Vey0WO
双子って大変なんだなあ・・・
103
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:02:02.18 ID:lRMp+QX10
俺双子だったら絶対高校同じにしないけどな1みたくなりたくねぇ
104
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:02:08.65
ID:VBrBn8zA0
すぐに まだ終わってない ごめんね
みたいな感じで返信した後
弟が重い口をひらいて
「さっきの誰とのメール?」て聞いてきた
やっぱ気になるのか そりゃそうだろうな・・・
俺は苦虫を噛みつぶしたような気持ちに沈んだ
本当のことがいえなかった
とっさに ナミ以外の人物を適当にあげて答えた
弟は半信半疑な顔をしていた
長年の付き合いでわかるのだろうか
あきらかに 見え透いたような素振りをかえしてきた
今日 嘘をつくのは何回目だろうか
105
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:04:08.52
ID:VBrBn8zA0
そうして重い空気は洗浄されないまま
鉛のような飯をくった
終わって部屋いって布団に倒れこんだら
おかまいなしに
ナミからのメールがきた
106
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:07:27.56
ID:VBrBn8zA0
翌日 学校いったんだけど
やっぱり昨日のメアドのせいか
弟とナミとの口数が下がっていた
俺との口数も下がっていた
無論 テンションも下がっていた
俺は心が痛くなって
ねじふせるように友達と世間話をくりかえした
107
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:09:56.38
ID:VBrBn8zA0
こんなぎくしゃくした感じが数日 続いた
友達には相談できなかった
なぜなら俺と弟は接する友達がよく似ていたため
相談している最中
まじってくるおそれがあったからだ
途方にくれて
重い足をひきずりながらペダルをこいで
家に到着した
108
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:12:44.94
ID:VBrBn8zA0
そこには姉がいた
当時 姉は23
俺とは7、8歳離れているけど
すごく仲が良かったんだ
でも、恋愛の相談はかなり抵抗があった
110
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:14:05.08
ID:VBrBn8zA0
話そうか迷った
今なら母もいないし弟もいない
しばらくすると
選択する余裕がなくなったのか
ぎこちない感じで姉をよびかけた
111
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:15:40.40
ID:VBrBn8zA0
もう何いったか覚えてないけど
とにかく俺は弟とナミの関係
そして俺とナミの関係をすべて話した
113
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:21:19.15
ID:VBrBn8zA0
姉は真剣に俺の話を聞いてくれた
そして優しくうなずいてくれた
もうこのときの姉は天使にみえた
姉は俺に
「その子絶対はじめは弟君好きだったにちがいないよ
でも ちょっと浮気性なところあって
興味本位で俺君に近づいたんだって
いい?
俺君が、本当に弟君がかわいそうだって思うなら
ちゃんとメールできないっていってやりなよ
それじゃなかったら
本当に解決しないよ」
115
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:27:39.97
ID:VBrBn8zA0
俺は姉の言葉を実行した
はやくしないと
俺と弟の双子の関係が危うい
ていうかもう すでに危篤状態だし
そう話してると
お約束でナミのメールがきた
117
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:30:19.14
ID:VBrBn8zA0
内容は何してるの みたいな感じだったと思う
ナミには悪い気がしたが
姉の言葉を聞いた俺は弟のほうを優先した
すげえそっけない感じのメールを返した
簡単にいえば一言メール
119
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:32:51.13
ID:VBrBn8zA0
そうすると
効いたのか分からないけど
相手からのメールの返信時間が遅れた
どうしたの?機嫌悪いの?
なんて聞かれるかとちょっと不安だったが
特にいつもと変わりない感じの内容で安心した
でも内心傷ついてたかもしれない
120
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:34:45.90
ID:VBrBn8zA0
そうして
メールの頻度が急激に下がった
2日に1回くるかどうかな感じがつづいて
最終的にもうこなくなった
122
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:38:20.31
ID:VBrBn8zA0
この日を境に俺は学校でもナミと話さなくなった
逆に弟とナミはまた関係をとりもどして
隣席同志 いつものように会話していた
家にかえると
あの時のくやしそうな弟の表情は消えていて
また隠れながらメールをつづけていた
きっとナミだとおもう
いや 直感で それしかないとおもった
123
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:39:44.58
ID:VBrBn8zA0
こうして俺は何事もなかったのように
いつもの時間を取り戻した
もう弟とナミが話しているのを見ても
ねたまなくなった
心の中でひそかに二人を応援していた
125
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:42:13.52
ID:VBrBn8zA0
数か月たった
俺は新しい恋を探していたとき
友達が「弟とナミがいっしょにかえってたぞ
どうやらあの二人 付き合ったらしいな」
といった
126
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:46:42.13
ID:VBrBn8zA0
そうか 弟は無事ゴールインしたのか
俺の中には悔しい気持ちが一つもなかった
ただ 一言 おめでとう といいたかった
でも あいにく俺と弟の双子間で恋愛話はタブーだし
陰で俺はこれでよかったんだ
て合理化させて
何事もなかったかのように双子の関係は修復されたよ
以上 長い間つきあってくれてありがとよ
これで話はおわりだ
124
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:40:06.59 ID:lRMp+QX10
>>1はナミの事好きではなかったの?
127
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:47:56.56
ID:VBrBn8zA0
>>124 多分 心のどこかで好きであったに違いない
でも 弟のほうが優先だったな
131
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:55:49.64 ID:g7j4L4n+O
弟別れたらいく?
133
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:57:02.27 ID:VBrBn8zA0
>>131
いや、それに弟とナミはもう別れてる
135
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
02:00:30.39 ID:lRMp+QX10
>>133
原因わかる?
136
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
02:02:24.08
ID:VBrBn8zA0
>>135
どうやらナミが振ったらしい
ナミは容姿いいんだが未だ恋愛関係で悪い噂しか聞かない
137
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
02:04:43.19 ID:lRMp+QX10
>>136
大人しそうに見えてやることやってる感じかぁ
139
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
02:06:18.33
ID:VBrBn8zA0
>>137
そうらしい
今 ナミは別の男と付き合ってるんだが
友達に別れたいやらつまらないやら愚痴もらしてた
141
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
02:08:31.92 ID:lRMp+QX10
>>1は彼女いるの?
142
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
02:09:41.03 ID:VBrBn8zA0
今いない
弟とナミが付き合ったすぐ後に
彼女できたのが不思議
144
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
02:10:47.62 ID:g7j4L4n+O
童貞?
145
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
02:11:18.57 ID:VBrBn8zA0
>>144 残念ながら童貞だ
128
:名も無き被検体774号+ 2012/02/17(金)
01:49:20.93 ID:lRMp+QX10
弟思いなやつだな
心あったまった
乙